3投稿目 GRAVEYARD
という曲がGRAPEVINEにはある。
GRAPEVINEは、やさぐれ出した思春期の始まり、中学生の頃から聴き始めた。
そして彼らは現役のバンドなので今でも聴き続けている。
GRAVEYARDは2005年リリースのアルバム「déraciné」の収録曲。
いつもいつも、何かのタイミングの度に、この曲の歌詞中にある
自分探しはまだ飽きないのかい
というフレーズが頭を過ぎる、
調べてみたら、この歌詞を書いていた頃の田中氏(GRAPEVINEのVo,Gt)の年齢を過ぎた今も、
自分探しをしてしまっている、と感じている。
もっというと「してしまっている」と感じている。
小学2年生の頃を最後に、「火垂るの墓」の映画をフルでしっかり見た事はない。
小学校低学年が見たら、結構な割合がトラウマになりそうな映画ではあるのだが、
私にはトラウマに輪をかけたエピソードがある。
何の教科の時だったかも覚えてないが、授業の時間中に「火垂るの墓」を先生が見せてくれた。
比較的冒頭で、主人公達の母親が空襲で瀕死状態になり、上半身がミイラさながらの包帯でグルグル巻きのまま、横たわって、なんとか呼吸だけはしている。
というシーンがある。
私は、このシーンでもう駄目だった、見れなかった。多分、今も見れない。
スプラッター映画とか、人が怪我をする話とか、そんな類が苦手なのである。
その時の私のリアクションが担任の目にどう映ったかは定かではないのだが、
担任はしばらく、この件で私をいじってくるようになる。
どうイジるか、というと、返却されるテストの答案とかノートとかに
上半身が包帯でグルグルの人のイラストを描いてよこすのである。
そうして、泣くほど嫌がる私をケラケラと笑うのである。クラスメイト達と共に。
担任は遊び心のつもりだろう。
時代が時代なら、私の親がモンスターペアレントなら、教育委員会行きかも知れない。
しかし、田舎の小さな小学校で、それは、「からかい」の範囲だった。
今やイジられたら美味しいのではないかという心もある私であるが、
当時のこのエピソードに起点として「火垂るの墓」を避けて通ってきたのである。
友達の家で、金曜ロードショーを録画したビデオを見たりした事もあったけど、
じっくり真剣に、「観賞」と呼べるところまでは見ないので
そして、小学生以降、本当に見ていないと思うので
ストーリーは知っているが、全く、反戦映画だと思っていた。
ここ何年か前までは。
岡田斗司夫という人がいる。
説明はwikiって欲しいのだが、とにかく、この人はyoutubeで
様々な映画・アニメなどのコンテンツの考察、解説を行っている。
その人気コンテンツのひとつが、ジブリ映画の解説。
これで、「火垂るの墓」が本当はどんな映画か、という解説を見た。
他にも、高畑勲監督の映画だと、「平成狸合戦ぽんぽこ」「かぐや姫の物語」の解説も見た。
高畑勲氏がどんな映画づくりをする監督であるか、なども踏まえながら
「火垂るの墓」はどんな映画か、というと、
「社会との関わりを自ら絶って、閉じて暮らす事を選んだ少年(と巻き添えになった妹)の顛末」
を描いたものだ、とする解説である。
全く以て、現代に通ずるテーマなのである。
長くなったので、4投稿目に続く
※追記※
と、書いたものの4投稿目は全く別の話題で投稿しています。。。すんません。。。
0コメント